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八年間つき合った僕の恋人|小寺 弘章
原題:僕の恋人――ある二十才の青年の衝撃の告白 中学一年で出会い、八年間つき合ってきた「恋人」。高校時代には、ほとんど毎日のようにデートを重ね、自己のすべてを捧げたという。しかし、長い年月の中で二人の間には次第に冷たい風が吹き始める。そして明かされる、恋人の意外な正体とは――。軽妙な恋愛告白から始まり、やがてテニスへの情熱、同好会という組織のあり方、人が目標を持つ意味へと考察を深めていく、ユーモアと真摯さに満ちた長編随筆です。 八年間つき合ってきた恋人 まず初めに、以下に述べることはすべて現実に起こったことであり、フィクションの要素は全くなく、赤裸々なまでの恋愛の告白である。 僕がその恋人と出会ったのは、そろそろ自我に目ざめ始めた中学一年生の時。それ以来、長いもので八年間のつき合いになる。 中学生の頃は、恋人だと自分自身考えたことなどなくて、このことを意識しだしたのは高校になってからである。 今から思えば、高校一、二年の時が、二人の関係において最も実り多き、充実感にあふれた幸せな時期であったように思う。 事実その当時は、テスト期間中か少しの休みを
yasunoritanaka
6月23日読了時間: 10分


悩むことは、生きている証なのか|小寺 弘章
原題:雑感二題 『Try Again』創刊第0号に続いて寄せられた、小寺弘章さんの随想「雑感二題」。前半では、「悩み」をテーマに、自分自身の内面と向き合いながら、人はなぜ悩み、悩みの中で何を得るのかを静かに考察しています。経済学部らしい論理的な視点と、文学や哲学へのまなざしが織り交ぜられた文章は、昭和の学生らしい知的な息づかいを感じさせます。 また書いてしまいました 前回の創刊第0号を手にして、まず最初に感じたことなのだが、自分の書いたものが活字になって出版されるというのは、ちょっと気恥ずかしいが、なんとも気分のいいものだ。 それに、内容はともかく、自分の原稿が三十数名中で最高のページ数を占めていると言えば、なおさらのことである。 この満足感こそが、おそらく「また誰も読んでくれないだろう」という予感にもかかわらず、私に今回も執筆する勇気をふるいたたせてくれたものにほかならない。 前回に引き続き、「衝撃の告白シリーズ第二弾」といこうかなどと考えてみたものの、会誌を私物化するなという非難の声が上がり、練習での恨みと相まって、それこそわら人形で……とい
yasunoritanaka
5月31日読了時間: 6分
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