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子どもたちと遊ぶ日曜日、そして春合宿への期待|田中厚子
原題: 無題 家の前に集まる近所の子どもたちと愛犬チコとの何気ない日常、そして春合宿への小さな期待。特別な出来事ではないけれど、昭和の住宅街の空気や学生らしい素直な気持ちが、そのまま文章に綴られています。「おばちゃん」と呼ばれることへの戸惑いや、日焼けを気にする女学生らしい本音も微笑ましく、当時の暮らしが自然と目に浮かぶエッセイです。 「おばちゃん」って呼ばないで 近所の五つぐらいの子が、私のことを「おばちゃん」って呼ぶんです。 あんまりじゃありませんか。 意味があって言っているんじゃないと思うから我慢するけど、もし本気で言っているのなら遊んであげない。 私の家の前は、小学校にもまだ行っていない子どもたちの遊び場になっています。 だから朝と夕方は、まるで幼稚園みたいです。 ママごとをしたり、ゴレンジャーごっこをしたり、元小学校の先生のお隣に住む本物のおばちゃん司会の「おうたの会」が始まったり、いつも来る酒屋さんのまねをしたり……。 毎日、とてもにぎやかです。 気がつけば「みどり先生」 少し前に、一緒に遊んでいるようなことを書きましたが、別にママご
yasunoritanaka
5月23日読了時間: 2分


万葉の歌をたどって歩く旅|田中厚子
原題:万葉旅行 高校三年の時に知った「万葉旅行の会」。大学入学以来参加し、山辺の道、山陰、蒲生野、大和三山を歩いてきました。そこで心に残ったのは、青田、落日、山中の静けさ、そしてほんの少しの万葉の歌。熱心な研究者から学生、家族連れまで、さまざまな人が集まるこの会の魅力を、田中厚子さんが自然体で綴ります。 万葉旅行の会をご存知ですか。 私は、高校3年の時、犬養先生が講演の中で万葉旅行の会を紹介されたのをきっかけに、大学入学以来参加しています。 春の山辺の道 その春は、山辺の道に行きました。 ほんとうにお天気の良い日で、道には緑が萌え、しげみには野の花が乱れ、まさに春爛漫でした。 三輪山伝説が語られ、倉橋山では、速総別王と女鳥の恋物語が再現されます。 夏の山陰では、自然の美しさが印象的でした。 夕日のまさに落ちんとする石見の海。 万葉終焉の地、因幡国庁跡では、見渡す限り青田が続きます。 蒲生野と、額田王の歌 そして、昨年秋の蒲生野。 まさに、田園風景です。 200名近い参加者が、この万葉の地では少しも苦になりません。道路は舗装され、大地を踏むことも稀
yasunoritanaka
5月9日読了時間: 3分
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