子どもたちと遊ぶ日曜日、そして春合宿への期待|田中厚子
原題: 無題
家の前に集まる近所の子どもたちと愛犬チコとの何気ない日常、そして春合宿への小さな期待。特別な出来事ではないけれど、昭和の住宅街の空気や学生らしい素直な気持ちが、そのまま文章に綴られています。「おばちゃん」と呼ばれることへの戸惑いや、日焼けを気にする女学生らしい本音も微笑ましく、当時の暮らしが自然と目に浮かぶエッセイです。
「おばちゃん」って呼ばないで
近所の五つぐらいの子が、私のことを「おばちゃん」って呼ぶんです。
あんまりじゃありませんか。
意味があって言っているんじゃないと思うから我慢するけど、もし本気で言っているのなら遊んであげない。

私の家の前は、小学校にもまだ行っていない子どもたちの遊び場になっています。
だから朝と夕方は、まるで幼稚園みたいです。
ママごとをしたり、ゴレンジャーごっこをしたり、元小学校の先生のお隣に住む本物のおばちゃん司会の「おうたの会」が始まったり、いつも来る酒屋さんのまねをしたり……。
毎日、とてもにぎやかです。
気がつけば「みどり先生」
少し前に、一緒に遊んでいるようなことを書きましたが、別にママごとの相手をするわけではありません。
積極的に遊ぶというより、日曜日などにチコ(我が家の愛犬)と遊んでいると、子どもたちがチコのところへ寄ってきます。
そして、いつの間にか私が四、五人とバドミントンらしきものをしていて、ほかにも数人があたりを走り回っています。
まるで『ロンパールーム』のみどり先生のようです。
こうなると、やめるのがたいへん。
「もう暗いし、ご飯の時間よ。」

と言っても、誰も聞いてくれません。
そのうち、私のほうが家から呼ばれそうな時間になってしまいます。
小学校低学年までの子どもって、本当にタフですね。
ずっと走り回っているんです。
私は「もうやめたいな」と思いながら付き合っているので、疲れて疲れて……。
春合宿では真っ黒?
話は変わります。

私は夏の合宿に行かなかったので、春にはぜひ参加したいと思っています。
でも、春にテニスをすると、春からクッキーフェイスぐらいになって、夏にはチョコレートクッキーになってしまうのではないでしょうか。
高校のクラス写真のように、私のところだけ真っ黒、というのはいやなんです。
白くはなくても、せめて普通の色でいることはできないのでしょうか。





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