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鉄格子の校舎から人工呼吸まで――これが私の「医短」です|中井基子
原題:私の周りのこと 石橋駅から坂を上った山の中にある「医短」。かつて病院だった本館には鉄格子が残り、看護実習棟はプレハブ、水道からは黄色い水が出る――という、少々すさまじい学生生活が紹介されます。さらに話は「医短生は阪大生か?」という疑問から、独特の授業時間、そして看護科らしく救急処置の話へ。中井基子さんのユーモアあふれる案内で、当時の大阪大学医療技術短期大学部の日常をのぞいてみましょう。 山の中にある「医短」 石橋駅から5分ほど歩き、そろそろ坂にさしかかろうかという所に、山の中に種々の校舎をかかえた医短があります。 医短をよ〜く眺めてみると、二階以上の建物は、一番目につく本館だけです。 この本館は、以前の阪大病院分院の精神科だったんです。 当時の名残りで、ところどころ鉄格子がはまっています。 中は昔の病院そのまま、という感じで、肝だめしするには絶好の場所だと思います。 また、ここのトイレは完全な男女兼用で、入れても出るに出られない、ということが時々あります。 床が抜け、水は黄色い? 本館の裏手の山に、工事現場の飯場らしきプレハブの建物がありま
yasunoritanaka
4月25日読了時間: 6分


硬庭、後転、そしてナースキャップ|中井基子
原題:私のまわりのこと PartⅡ 高校時代は硬式テニスを少し敵視していたのに、大学ではなぜか硬庭の世界へ。百科事典を鉄アレイ代わりに鍛え、やがては“怠慢打ち”を覚え、気づけば卒業も間近です。そんな同好会生活の一方では、阪大病院で看護実習が始まり、筋肉注射や閉鎖病棟にも向き合う毎日。テニスと医短生活、その両方を中井基子さんらしい明るさとユーモアで綴った一篇です。 「硬庭々々イバルナ硬庭」 「硬庭々々イバルナ硬庭」 これが高校時代、私の大好きだった言葉。 『ソフトテニス』という通信販売の雑誌に載っていたもの。 高校の時、わが軟庭部はたいへんしいたげられていたので、硬庭に対する感情はあまりいいものではありませんでした。 そんな私が今は硬庭をやってるんですから、人生ってわからないものです。 硬庭を始めようと思った時、別にこの同好会でなくてもよかったんです。 違いなんか全くわからなかったから。 当時、同好会と愛好会の掲示板が隣りどおし。 練習日は、片や月・水・木・土。片や月・水・土。 「水曜は9限まであるから……。」 と、木曜に練習のある、この同好会を選
yasunoritanaka
4月1日読了時間: 4分
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