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厳しくやるから、テニスもスキーも面白い|鈴木浩助

yasunoritanaka
4月3日
読了時間: 5分

原題:副会長を終えて

副会長を終えた鈴木浩助さんが、一年の回顧も、真面目になった話も、性格が変わった話も他の幹部に譲り、行き着いたのはテニスとスキーの話。技術を伸ばすには、どちらもある程度の厳しさと練習量が必要だと語る一方で、春合宿前のスキーの危険や、仲間の珍発言「ウェンデルン」まで話は広がります。真面目なスポーツ論と内輪ネタが同居する、肩の力の抜けた一篇です。

何を書こうか


この一年を振り返って見ると……。

という文章を書こうと思ったが、考えてみると、こういう文章は前会長の書くものである。

だから、そちらは木村氏に任せることにして、他のものを書こうと思う。

最近、ぼくは非常に真面目になり、講義をサボッたことなどなく、予習・復習も欠かさずしています。

そうなんです……。

というような逆説的文章を書こうとも思ったが、また考えてみると、このような文章は前マネージャー池山氏の得意とするものである。

だから、これも池山氏に任せることにして、他のものを書こうと思う。

幹部を終えて思うことは、性格が変わったことである……。

というような性格変貌的文章も、前会計の得意とする文章である。

これまた北畠氏に任せるとして、他のものを書こうと思う。

しかし、何を書いたらよいのだろうか。

テニスのことについてでも書こうかな……。

そうだ、そうしよう。

テニスブームの中で


そう言えば、最近はテニスブームで、到る処でラケットを持った人をよく見かける。

阪大にもテニスのサークルが増え、中には「プロ養成」などという誇大広告も甚だしく、JAROへ電話してもよさそうなポスターを貼っているサークルもある。

技術向上を目指して真剣な練習に取り組む大阪大学テニス同好会の学生たち

しかし、この類のサークル、他大学にも山ほどあると思うが、いわゆる、お遊びのテニスをしているサークルへ入ったとしても、友人はできるかもしれないが、テニスの技術は決して向上しないと思う。

初心者はなおさらである。

テニスの技術を向上させるためには、ある程度の厳しさが必要であると思う。

チャラチャラボールを打って楽しんでいるだけでは、だめであると思う。

テニスは見た目ほど簡単ではない


なぜなら、テニスというスポーツは、一見うまい人がプレーしているのを見ていると簡単そうに見えるが、実際、自分でボールを打ってみると分かるように難しいからである。

ラケットという道具を使って、あらゆる角度、あらゆるスピード、あらゆる回転のボールを自由に打ち分け、相手のコートへ入れるということは至難の技である。

まして、野球のように、自分は止まっていてストライクゾーンへ入ってくるボールを打つならいざ知らず、自分からボールの来る所まで走って行って、自分からストライクゾーンにボールを入れるようにして打たなければならないのである。

このような難しいことを克服するためには、向上心を持って、ある程度厳しく練習するしかないと思う。

また、練習量も必要であると思う。

週一回練習していても、技術は向上しないと言える。

その点、我がテニス同好会は、これらを満たしてくれると思う。

練習は阪大内の他のサークルに比べると厳しい方であるし、もちろん体育会には及ばないが、練習量も本人の心がけ次第で最高週4回はできると思う。

それゆえ、テニスの技術を向上させたいと思うならば、できるはずである。

次はスキーの話


さて、テニスの話は続けていると切りがないので、やめることにして、次にスキーのことについて書きたいと思う。

そう、スキーはテニスと同様、大学生に非常に人気のあるスポーツである。

テニスとスキーは、大学生の必須科目であるとさえ言われる。

確かにスキーは、一度やると、それに取り付かれてしまったかのように夢中になってしまうスポーツである。

冬の雪山でスキーのスピードとスリルを楽しむ昭和の大学生たち

スキーの魅力は、スピードとスリルであると思う。

ぼくもその魅力に取り付かれて、遂に滑走日数が三十日を越えてしまったほどである。

しかし、スキー技術もテニスと同様、ある程度厳しく練習しないと向上しないと思う。

スキーも、見た目より実際は相当難しいと思う。

春合宿前のスキーは要注意


ところで、スキーをする上で注意しなければならないのは、ねんざ・骨折である。

特に春合宿前にスキーをする時は、用心が必要である。

さもないと、T・Kのようにねんざをして、春合宿に参加できなくなるはめになる。

T・Kは、それ以来、春合宿前にスキーへ誘っても行こうとはしないのである。

また、スキーへ行って注意しなければならないのは、一緒に行く友人の性格変貌である。

かのりりしさで有名なM・Mは、要注意人物の一人である。

彼はスキーへ行くと、必ず変態になるのである。

詳しいことを知りたい人は、ぼくの所まで電話してクラハイ。

「ウェーデルン」か「ウェンデルン」か


それから注意しなければならないのは、スキーの専門用語である。

スキーの専門用語は英語又は独語であるが、それの一つに「ウェーデルン」という専門用語がある。

「ウェーデルン」は、スキー技術の中でも高級のテクニックを示す言葉である。

自分はこれができると言えば、その人はスキーに関して一目置かれることになる。

ぼくが、かのパープリンで有名なY・Tとスキーに行った時の話であるが、彼はスキーを終えて部屋に帰って来たとたん、

「ウェンデルンができるようになった」

と誇らしげに言ったのである。

スキー宿で専門用語を言い間違えながら得意げに話す男子大学生と笑いをこらえる仲間たち

ぼくは一瞬、空白になってしまった。

すぐ後に分かったことであるが、「ウェンデルン」とは、あの「ウェーデルン」のことだったのである。

専門用語は正確に使いたいものである。

彼はその間違いを指摘された後でも、他の人に対して「ウェンデルン」と言っていたようである。

ひょっとしたら、今でもそう言っているのではないだろうか。

冬はやっぱりスキー


いろいろ書いたが、冬はやっぱりスキーが一番である。

冬休み・春休み――春合宿を除いて――は、スキーへ行こう。

何か良い事があるかもしれないし。


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