愛車と運転に性格はあらわれる?|森安篤夫
原題:同好会運転技術考
車の運転には、その人の性格があらわれる――。そんな説をもとに、同好会二回生たちの運転ぶりを愛車とともに勝手気ままに分析した「運転技術考」。方向音痴、怠慢運転、省エネ運転、そして「三ない運動」が必要とまで評される人物まで登場します。昭和の学生生活に欠かせなかった車と仲間たちをめぐる、内輪ネタ満載のユーモラスな人物評です。

車の運転は、その人の性格があらわれると言うが、わが同好会の二年生の一部の人物について、その運転技術を追ってみようと思う。
M・H(愛車 カペラ)
まずは何といっても、この人をあげてみよう。
毎度おなじみ、廃車寸前のカペラに乗っている彼は、みかけの恐しさとは比べものにならないくらい、温こうな運転をする。免許は昨年8月に取り、経験豊富な方だ。
しかし、彼は同好会きっての方向音痴で、知らない道を走らせたら、どこへ連れていかれるかわからない。
知っていても知らないふりをして山奥へ連れていかれるかもしれないので、女子にとっては要注意人物だろう。
(わ〜、冗談どすえ)
とにかく、彼には先頭をまかせることはできない。
春合宿の帰りに、あの一本道の国道からわき道にそれてしまい、多数の者に迷惑をかけた事は、まだ記憶に新しい。
また、彼の怠慢運転も有名で、渋滞の中でブレーキに足をおくことを怠り、前の車に追突したことがある。
テニスにおける腕の振り方にも、この性格があらわれているように思われる。
A・M(愛車 コロナ)
彼はこの中で一番運転歴が長く、経験も豊富である。
そのため、事故に対する経験も豊富で、強練のコート取りにおけるあて逃げ事件は、彼のドライバー人生においてかなりのショックであった。
彼は以前、
「暴走、急ハンドル、急制動の◯◯」
と一部の人に言われていたが、最近は車の性能に限界を感じ、もっぱら省エネ運転に徹しているようだ。
D・T(愛車 ファミリア)
地味な色の車の多い同好会の中で、ひときわ輝いているのが彼の赤いファミリアである。
サンルーフも付いており、乗り心地は最高である。
しかし、彼の車は新車そうそうブレーキが甘かったり、走行中ホイールカバーが飛ぶといった欠陥車で、今後どのような事がおこるか恐ろしい。
彼の運転はそれなりの運転であるが、その時、その時でころころ変わるのは、彼の性格と一致している。
T・N(愛車 なし)

彼は車は持っていないが、ぜひともここにとりあげるべき人物である。
彼はたまに他の人の車を運転するが、M・Hの車を運転し、吹田地区の薬学部から門までの一本道で80キロを出したのに興奮して、スピードメーターから目を離さず、門のブロックに突っ込んだ事件は、皆すでに知っているだろう。
彼に対しては、
三ない運動――「貸さない・同乗しない・買わせない」
が必要だろう。
M・K(愛車 ミラージュ)
彼の運転については、ほとんどわからない。
しかし、彼が車を「走る密室」としてフル活用しているのは確かだ。
C・M(愛車 未定)

ペンギン走りで有名な彼女は、現在のところ(6月)、まだ自動車学校に通っているが、いつになったら免許が取得できるか定かでない。
ちまたでは、金をいくらつぎ込むかがうわさの焦点である。
その額は20万とも30万とも言われている。
彼女が公道を走り出したら、石橋付近の道も走りにくくなる。
みなさん、気をつけましょう。
これから車に乗せてもらう人へ
以上、好き勝手に書かせてもらったけれど、ゆるして下さい。
PSこれから車に乗せてもらうときは、これを参考に乗る車を選んで下さい。





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