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最初は一番怖かった先輩|山本 久夫
原題:故沖野彰二氏にまつわる思い出 沖野彰二さんとの思い出を、率直な言葉で振り返った追想です。入会当初は「一番怖かった先輩」。しかし、時を重ねるにつれ、その印象は親しみと尊敬へと変わっていきます。テニス、麻雀、学生時代の日常、そして最後に交わした何気ない言葉への後悔──。個性豊かな先輩を失った寂しさが、飾らない筆致で綴られています。 最初は一番怖かった先輩 最初、同好会に入って、一番怖かった人といえば、まぎれもなく沖野さんでした。 今から思えば、おかしなことです。 コートの隅の方でぶすっと立っていて、ぼそぼそしゃべるあの感じ。 コートに立つと、何というか、一種独特の雰囲気がありました。 よく言われていたことだけど、沖野さんのリーチはすごく短かった。 前のボールや横のボールは、絶対といってよいほど取らなかった。 生粋の同好会育ちのテニスを、彼は身につけていたと言われるゆえんでしょう。 思えば、同好会テニスを始めて、よくあれだけ上手くなれたものだと感嘆するばかりです。 僕が二年の時の秋の京大戦だったと思いますが、屋鋪さんと組んだダブルスでの素晴らしい
yasunoritanaka
6月9日読了時間: 3分


鬼のような練習も、今では楽しい思い出|喜多 伸児
原題:雑題なし 高校時代の厳しいテニス部生活、鬼のような練習、そして大阪大学テニス同好会との出会い。振り返れば、当時は苦しかった出来事も、仲間がいたからこそ今では楽しい思い出になっています。ユーモアたっぷりの語り口で、高校時代から大学生活までを振り返りながら、「友情」と「結束」の大切さを伝えるエッセイです。 「鬼のような」高校テニス部 名門・三国丘高校に入学して二週間ほどたって、ぼくは硬式テニス部に入部しました。 敬語の使い方も知らなかったぼくは、コートにいる人に、 「あのう、入部したいけど入れてくれるかな?」 などと言ってしまい、そのおかげで入部後三週間ぐらいは鬼のようにマークされました。 初日は、ハンドボールを使っての振り回し二十回。 (これは小寺さんの振り回しの恐ろしさを上回るものである。かと言って、小寺さんの振り回しが楽だなんていうつもりは毛頭ないので、そのつもりで誤解のないように……。) さらにダッシュターン二十回、ランニングなど、盛りだくさんの「楽しみ」を与えられ、本当に泣きそうやんか。 また、一年生の練習といっても、本打ちは五分だけ
yasunoritanaka
5月30日読了時間: 4分


口で勝負する同好会の名選手たち|森岡 清志
原題:森清法師のクチニス テニスは本来「足ニス」だが、大阪大学テニス同好会では「口ニス」でもある――。トーメンコートでの練習、練習後の雑談、山中湖夏合宿、先輩の新婚旅行の見送りまで、同好会の仲間たちが交わした言葉を、軽妙な会話劇として再現した一編です。実在の人物たちの個性と関係性が次々に浮かび上がり、昭和の同好会のにぎやかな空気がそのまま伝わってきます。 下町で暮らした頃 ぼくは高槻市に住んでいますが、以前は大阪の大正区にいました。 そこはいわゆる下町という感じのところで、商店街、住宅、工場が入り乱れていて、とてもにぎやかなのです。 木津川と尻無川という淀川の支流が二つ流れていますが、あまり橋が架かっていないので、隣の区へ行くのにポンポン船がよく利用されていました。 もちろん無料で、何人か客が集まれば船が出ていくという、どこか田舎風の、のんびりしたいいものです。 そのうえ、川がきれいだったら申し分ないのですが。 テニスは「足ニス」か「口ニス」か さて、読者の皆さん、テニスの方はうまくなりましたか。 テニス本来の姿から言えば、テニスは「アシ(足)ニ
yasunoritanaka
5月28日読了時間: 5分


独断と偏見で選ぶ「十人の仲間たち」|飛鷹 翔
原題:十人の仲間たち 昭和52年に阪大へ入学し、テニス同好会の仲間となった同期たち。その中から、練習や合宿によく参加する10人を、著者が「独断と偏見に満ちた実力順」で紹介します。テニスの得意技や弱点はもちろん、授業、麻雀、TVゲーム、コンパ、そして女性関係まで容赦なし。ただし実名は本人のために秘密――。仲間だからこそ書けた、遠慮のない人物評から、昭和54年当時の同好会の日常が浮かび上がります。 独断と偏見で選んだ十人 昭和52年に阪大へ入学し、そしてこのテニス同好会の一員となり、現在に至る10人を紹介しよう。 52年度生全員を紹介したいのだが、スペースの問題もあるので、練習そして合宿によく参加する10人を選んだわけである。 順序は、著者の独断と偏見に満ちた実力順である。 なお、実名は本人のためにふせる。 ① T・Y――使用ラケット「ウイルソン クリス・エバート」 テニス やはり何と言っても、この中ではワンである。 どのショットも超一流で、腕の太さに比例して、すべてパワフルそのものである。スマッシュを好み、何でもかんでも力で打ち込んでくる。...
yasunoritanaka
5月1日読了時間: 7分


悪口の果てに「同好会って、居心地いいなあ」|飛鷹 翔
原題:十人の仲間 PART2 暴露編 昭和54年秋に書かれた「十人の仲間たち」から半年。北中杯を経て実力ランキングにも変化が起こり、仲間たちはそろって四回生になりました。ところが、なぜか彼らは相変わらず毎日のように練習に現れる――。今回はテニス、麻雀、童顔、おじん度、芸、TVゲーム、そして「かっこ良さ」まで、仲間同士を勝手に比較する暴露編。悪口を重ねたその先に残るのは、やっぱり同好会への居心地の良さでした。 PART1から半年、No.1は誰になった 前作PART1を書いたのは、昭和54年の秋。 その後、時も経ち、現在55年も5月、連休恒例の強化練習を迎えようとしている。 その間、54年度北中杯も行われ、この10人のランクも多少の変化を遂げた。 そして、この伝統ある北中杯で赤コーナーのチャンピオンとなり、現在、同好会の押しも押されぬNo.1となったその人は、PART1ではNo.3であった「S・A」くんなのである。 その絶対に見破られず、届くことのないチョビ、力強いフォアハンドストローク、そして、決してフットフォールトのないサービス。...
yasunoritanaka
4月30日読了時間: 6分


夏がくれる、キラッと輝く思い出|岡崎知子
原題:夏の日に…… ポプラの緑が濃くなり、街に夏の気配が満ちてくると、理由もなく心がうきうきする。とりわけ好きなのは、これから盛夏へ向かう7月。けれど、高校野球の決勝や百貨店のバーゲンが近づくと、夏の終わりを感じて淋しくなる――。岡崎知子さんが綴るのは、そんな夏への思いと、幼い頃に夢中になった花火の記憶。夜まで遊び続けた子供時代の懐かしさが、花火の匂いとともによみがえります。 7月になると、なんとなくうきうきする 毎年夏になって、ポプラの緑が濃くなる頃になると、なんとなく気持ちがうきうきしてくるのです。 テニスができるからというと、かっこいいけれど、そうではなく、理由もなく楽しくなってくるのです。 だからといって、暑さに強いわけではなく、やっぱり人並みに、 「暑い暑い、どうしてこんなに暑いんだろう」 と半ば腹を立てながら、冷房のある場所を探し求め歩きます。 でも、冷房にあたると、またその快感がたまらなくなって、 「やっぱり夏はいいなあ」 と、一人で感激したりしてます。 特に7月が大好き。 これから盛夏に向かう時期だし、活気とか可能性に満ちているか
yasunoritanaka
4月29日読了時間: 5分
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