90万円を抱えた「あちき」の一年|小谷真一
原題:余談
「経済学部だから会計をさせればよいだろう」――そんな理由だったかどうかはさておき、思いがけず同好会の会計に選ばれてしまった小谷真一さん。90万円という大金を預かり、会費の催促に電話をかけ、合宿やバス代の支払いに一喜一憂する日々。それでも一年を終えて振り返れば、幹部仲間との練習、麻雀、飲み会まで含めて、なかなか面白い一年だったようです。「あちき」節全開で綴られた、少し変わった会計回顧録です。
まさか、あちきが会計に
一年の春合宿の時、昭和54年度の幹部選出が行われたわけですが、まさか僕が会計に選ばれるとは思ってもみませんでした。

一年の時、練習にそんなに行っていなかったし、人一倍おとなしい僕としては、あまり目立つことなく、四年まで、まあ忘れられないように頑張ってテニスを続けようと思っていました。
ところが、ところが、春合宿の時に来ていた一年の中で、経済学部はあちき一人だったのです。
経済学部だから会計をさせればよいだろう。
――というようなものじゃありませんよ、皆さん。
経済学部といっても名ばかりで、経済の「ケ」の字も知らないあちき(今でもそうですが……)にとって、この一年は非常に重荷でした。
そうでもなかったかな?
同好会のお金は額が大きい
なんせ同好会のお金は額が大きいものですから、少しでもまちがって足らなくなったら、あちきはおまんまも食えなくなると思って一生懸命でした。
しかし、どうしても自分のお金といっしょになってしまいました。
会費を納めていない人には、いやな催促の電話をかけなければならなかったし、春合宿の時には、はがきを刷る仕事を他の幹部に押しつけられるし……(今でも多少怒っとるのですが……)。
とにかく、去年一年、けっこう忙しかったようです。
90万円を守れるか
お金の面では、その前の年、佐倉さんから受け継いだ約90万円を、だいたい同じくらい残せたのでほっとしました。
同好会の皆様には、入会金、会費を値上げしていろいろと負担をおかけしましたが、これはひとえに物価高騰のせいでありますし、あちきが金を取り上げることに快楽を覚えているわけでは決してありません。
万博のコート代が意外に高くつき、またボール代も増えたために、結局、前期繰越金を5万円ほど減らしてしまいました……。
90万円が、数万円に

佐倉さんから受け継いだ90万円が、夏合宿前に数万円になってしまいました。
バス代、『Try Again』代、その他諸々にお金を使ったわけですが、さすがにその時は動揺しました。
しかし、夏合宿後はどうにか、もとに戻せました。
バス代というのは、バス一台につき、いくら、で払っていますので、合宿の際にはなるべくバスに乗ってやって下さい。
そうしないと、一人当たりの負担金が大きくなりますので……。
会計を離れて感じた淋しさ
三年になって会計の仕事から解放されたわけですが、練習に出てみると、ふっと淋しい感じがしました。
今までは自分たちが中心になってメニューをつくり、練習していたのが、
「Bコート 小谷―○○」
と呼ばれたら、ひょいとコートに入って練習すればよくなったのですから……。
また新しい一年が入ってきて、またあちきを知らない人がおると思うと、年とったなぁと思います。
これは三年の女子の方が痛感していると思いますが。
(うるさい! だまれ!! 影の声・特別出演三年女子)
麻雀と飲み会と、幹部の一年

結局、去年一年、同好会の仕事をして、なかなかおもしろかったように思われます。
先輩が麻雀にはまってくれたし(あまり勝てませんでしたが)、ようおごってくれたし、また自分たちでも、練習が終わった後、よく飲みに行きました。
三年になって、それが少なくなったのが少し淋しいのですが。
次の会計へ
最後に、今期の会計である北ボケタは、あちきとちがって非常にずぶとく、かつ慎重なところもあるので、あまり心配していませんが、あいつが払えと言ったら、なるべく早く払うようにしてやって下さい。
もう一つ。
あちきはコンパの際に、裸踊り(野球けん)はもういたしませんので、悪しからず……。





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