170万円を触ったら、少しせこくなりました|北畠岩夫
原題:会計になって
春合宿で、みなさんの「厚い(?)信頼」を得て会計になってから3ヶ月。練習への参加は増え、大金を持ち歩く機会も増え、急な出費にも動じなくなった――その一方で、コート代がもったいなく感じたり、夜道で暗殺を心配したり、なぜかむだ使いが増えたり。北畠岩夫さんが、会計になって「よかったこと」と「悪かったこと」を正直に並べた、昭和の同好会誌らしいユーモラスな一篇です。

会計になって、はや3ヶ月
春合宿で、みなさんの厚い(?)信頼を得て会計を任されて以来、はや3ヶ月たち、その間に感じたことなどを少し書いてみます。
会計になってよかったこと その一
幹部として当然のこととは思うのですが、練習に非常によく参加するようになりました。
(幹部の中にも週一回しか練習に来ない人もいるが)
というのは、昨年は平均すると週一回ほどしか練習に来なかったのに、今年は月・水・木・土とフルに参加するようになりました。
(経済学部だから当然や、という声もあるが、経済学部の人でも練習にあまり来ない人はいます)
ただ、そのわりにテニスはあまり上達してないような気がします。
会計になってよかったこと その二

自分が非常にお金持ちになったような気がする。
たとえば、10万程度の金をしばしば持ち歩くようになり、春合宿では170万という大金を、見ただけでなく、さわったのでした。
会計になってよかったこと その三
突然お金がいるようになっても、余裕をもって、あわてずに支払うことができるようになった。
たとえば、月末でお金がないときに突然新聞の集金が来ても、同好会のお金でいつでも立て替えておくことができる。
(もちろん、そのお金は必ず返している)
一方、会計になって悪かったこと その一
金銭的に、性格がとてもせこくなったような気がする。
たとえばその一
コート取りがうまくいき、万博コートをたくさん取れる時でも、
「お金がもったいないから、あんまり取らんとこう」
と、つい言ってしまう。
たとえばその二
パチンコで負けると非常にくやしく思い、
「もう絶対にせえへんぞ」
と誓い、
「もっとええもん食べられたのになあ」
と思わずため息をはくようになった。
会計になって悪かったこと その二
暗い夜道を歩いていると突然、
「もしかしたら、おれは暗殺されるのではないか」
と思って、どきどきする。
会計になって悪かったこと その三
お金持ちになったような気がするため、ついついむだ使いをしてしまう。
来年の会計はどうなる

と、くだらんことばかり書きましたが、すべて本心を書いたのです。
ところで、同好会において化工とともに輝かしい伝統を築いてきた経済学部の新入生が、たった一人しかいないのです。
もし彼が不幸にもやめたりすると、来年の会計はどうなるのでしょうか。
まさか……。





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