心に広がる小さな波紋|辻本 昌容
原題:我が愛の詩集「心の泉」より
好きという気持ち、幸福な瞬間、会えない時間、夜空を見上げる想い――。学生時代だからこそ素直に綴ることのできた恋心が、短い言葉の中に込められています。一篇ごとは小さな詩ですが、読み進めるうちに、一人の青年の恋の移ろいが見えてきます。最後には、筆者が「大好きなミヨちゃん」の作品として紹介する可愛らしい詩も添えられた、青春の詩集です。
一 心の泉

君の投げた小さな石で
ぼくの心の泉にできた
小さな波紋は
どんどん大きくなって
泉いっぱいに広がったよ
二 いたずら好きの君
好きなんだ
とっても。
でも、だめなんだ、ぼく。
君の心がわからない。
ぼくがこんなに想っているのに……
いたずら好きの君。
三 幸福
悲しい日なんて
世の中から
消えてしまえ。
ぼくは今、
幸福だ。
四 心は君のもの
今、ぼくは
君のことを考えています。
きっと君も
ぼくのことを
考えてるだろうね。
だって
ぼくの心は
君のものだし、
君の心は
ぼくのものさ。
五 夜空の星
あの星は

君も見てるよね。
あのキラキラ輝くのが
ぼくの星。
その横で
かわいく光るのが
君の星。
楽しそうだね。
きっと見てるよね、
君も。
六 幸福ですか
「ねえ、君」
「なあに」
「幸福かい」
「あなたが幸福なように」
「もちろん、ぼくは幸福さ」
七 空はつながっている
この空は
ずっと続いているんだね。
彼女の家が見えるかい。
今、
どうしてるんだろう、彼女。
何かあったら
知らせておくれ。
風よりも
光よりも
まず一番に
ぼくがかけつけるよ。
八 愛の灯

ぼくの心は
燃えているよ。
君に会った
あの日から。
消さないでおくれ
心の灯を。
君にささげた
愛の灯を。
最後に
大好きなミヨちゃんの作った詩から。
私の恋
かぜ、ひいちゃったらしいの。
いつになったら
治ってくれるのかな。
あの人、
このごろ
いつも知らんぷり。
なんか
いいお薬なーい?





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