知性あふれる勉強少年、マネージャーになる|池山達真
原題:マネージャーになって
「マネージャーになって、パープリンになりました」――そんな一文から始まる池山達真さんの自己紹介は、なぜか自分がいかに真面目で、勉強熱心で、行儀がよく、心やさしい人間であるかという話へと向かっていきます。毎日の勉強時間は3時間11分から3時間23分、机の落書きは消しゴムで透明になるまで消す。果たしてどこまで本当なのか。昭和の同好会誌らしい、とぼけたユーモアに満ちた一篇です。
マネージャーになって、パープリンになりました
マネージャーになって、パープリンになりました。
ちまたでは、前と変わりないと思っている方も多いようです。
しかし、本当はそうではないのです。
そう。
ぼくは、知性あふれる勉強少年なのです。
毎日、3時間11分から3時間23分くらい、机に向かっている日々を送っていました。

良い子のぼくは、寝る時間も早かったのです。
そして朝も早く起きて、授業の31分前に行って、予習に余念がありません。
ぼくの席は、いつもいちばん前でした。
そして、どんなにねむい教授の講義もノートにとっていました。
机はいつも、つるつるに
机に落書きがあったりすると、消しゴムで透明になるまでこすりました。
キズがあった時などは、次の日にカンナを持って来て、つるつるになるまで削ったものです。
食事の時などは、こぼしたりしないように、目をタコの足のように見開いて食べますし、となりの人がこぼしたりしないか、注意をおこたりませんでした。
喫茶店に入ることは、勉強にいそがしいぼくにとっては、決断を要することですが、たまに入った時は、お行儀よくすわって、ストローなどで遊ばず、水に砂糖などを入れて飲んだりはしませんでした。
アレンジという新しい世界
アレンジというものも、ぼくには新しい世界でした。
友人のK君やS君と行ったのですが、本能的に高度な技術を必要とする球技であることがわかり、むだづかいをしてはいけないので、いつも友人の腕前を拝見させていただいております。
その後で茶店に行くと、友人が球技に勝った時は、

「おごってあげる」
と言うので、むりにことわると、パープリンとはいえ、相手の心を傷つけることになるので、一品だけおごってもらいます。
そうすると、彼もぼくの気持ちを察してか、それ以上は、
「おごったる」
とは言いません。
心やさしい、動物好きのぼく
それから、動物好きのぼくは、家にねこと犬を飼っていますが、ねこなどが道で死んでいるのを見た時などは、悲しさで、なみだが目からこぼれるのを感じられます。
みなさんも、ねこが道を歩いている時は、車ではねたりせずに、少しの間待ちましょう。
責任の重さで、足の裏のまめが

しかし、このように、まじめで心やさしいことが原因となってか、マネージャーになってしまった時には、責任の重さに、足の裏のまめがつぶれるのではないかと思ったほどです。
しかし、ぶじにすむようにがんばりますので、みなさんも、適当ではなく、必死でがんばりましょう。





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